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コラム

記事公開日

都市に稲妻を呼ぶ地球温暖化!! 

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 2025年9月14日の日本経済新聞に「都市に稲妻呼ぶ温暖化」、「落雷の損保支払額6倍」「被害防止にドローン」というタイトルの記事が掲載されてました。猛暑が続き、地球温暖化の実感は、皆さん感じているものと思います。私は、郡馬県の前橋に2年間住んだ経験があります。現在は、横浜に住んでいるので、落雷の怖さをあまり感じないですが、前橋での落雷は頻繁にあったことを覚えてます。落雷があると、停電したり、瞬時に高い電圧がかかって電子機器が壊れてしまう場合があります。そのため、電子機器とコンセントの間に無停電電源装置を設置した覚えがあります。新聞には、地球温暖化の影響で日本各地で発生する落雷が増えているとのことです。
 今回は、地球温暖化による影響を考えたいと思います。

目次

  • 落雷発生の状況について
  • 世界の状況について
  • 日本の状況について
  • 中小企業の対応について
  • アドバンス・キド株式会社からのご提案

 

  1. 落雷発生の状況について 

 東京や大阪などの主要都市11都市の雷の発生日数は、この四半世紀で16%増えてます。温暖化が進んだ結果、空気が暖められて、上昇気流となり、雷を起こす積乱雲が出来やすくなりました。落雷による人や物の被害も急増しており、保険金の支払金額が増加傾向にあります。2025年9月11日、東京都心では、昼過ぎから夕方にかけて雷鳴がとどろき続きました。都内や神奈川県などで約1万軒が停電するなどの大きな影響が出ました。東京都立川市内では、落雷が原因と見られる火災が発生し、住民が病院に搬送されました。
 1974年~2023年のデータについて、毎年のブレを考慮して、前半25年間の雷発生日数は、年平均180.2日でした。後半25年間は、209.5日と16.3%増加しました。都市では、温暖化に加えて、周囲よりも気温が高まるヒートアイランド現象による影響も大きいです。地表面がコンクリートやアスファルトなどで覆われている面積が広く、地表面付近の温度が高くなりやすい為です。暖められた空気は、上昇気流となり、積乱雲に発達します。

  1. 世界の状況について

 世界では、赤道近くの国々で雷が発生することが多いです。赤道付近は、北半球と南半球の貿易風がぶつかり合って、上昇気流が生じます。海面水温も高く、積乱雲が発達しやすいです。アメリカの航空宇宙局(NASA)などのデータを分析して、1年間に雷鳴が轟いた時間を国ごとに調べ、国土面積の違いを考慮し、単位面積1平方キロメートルあたりの合計時間を求めたところ、2024年に雷鳴時間がもっとも長かったのは、東南アジアのブルネイでした。1平方キロメートル当たりの雷鳴時間は約10時間でした。パナマやコロンビアなど赤道近くの国が8~9時間と続きました。日本は、約50分間と世界の中では長くない部類に入りました。

 3.日本の状況について

 世界から見ると日本の雷鳴時間は少ないですが、被害は甚大になってます。2025年4月に奈良市で発生した落雷によって中高生6人が病院に搬送されました。2024年4月にも宮崎市で高校生18人が病院に搬送される事故が起きました。被害を防ぐために気象庁が出す「雷注意報」などの活用が必要になります。事故があった宮崎と奈良のいずれの場合も、雷注意報がでていました。気象庁は1平方メートル単位で発雷状況の見通しの情報を流してます。雷によって、建物被害や瞬間的に電圧が高まって家電製品が故障する被害も起きてます。損害保険料率算出機構によると2022年度の保険金支払金額は、147億円を超え、2009年度に比べて、6倍以上に増えてます。

 

4.中小企業の対応について

 NTTが雷を意図的に誘発させて、被害を防ぐための研究をしてます。NTTはドローンを積乱雲に接近させて、人工的に雷を発生させる世界初の実験に成功しています。将来は、安全な場所で雷を誘発できるようになれば、被害を減らせます。ただ、この研究を待っているうちに、被害がでるので、現時点で出来ることをしていきましょう。
 スタジアムや関西万博の会場、野外コンサート会場などは、落雷を起こさない落雷バリアという避雷針を設置してます。落雷した宮崎のグランドにこの避雷針があれば、被害は防げたと思います。落雷は雲の中の電荷と地表の電荷との互いの放電によって、発生します。そのため、上からの放電が発生したとしても、地表からの放電を発生させなければ、放電路が形成されないことになります。世界の各地で使われている避雷針はこのような考えで、設置されている様です。
 このような避雷針を会社の近くに設置できると感電する事故は防げると思います。また、落雷があっても電子機器を守るなら、コンセントと機器の間に無停電電源装置(UPS)を設置することは実施した方が良いです。瞬電対策が出来ないと、電子機器が壊れて、データやシステムが使えなくなります。気象庁の雷注意報がでたら、コンセントを抜いて、電池を利用して機器を使うのもよいかもしれません。

 5.アドバンス・キド株式会社からのご提案

 地球温暖化で一昔前では、考えられない気象現象が起きてます。避雷針の設置や無停電電源装置(UPS)の設置、防災情報の入手など、対応策を考えるといろいろと出てきます。あれもやりたい、これもやりたいという思いは、あると思いますが、今できることをひとつひとつクリアにしていくのが、良いと思います。
 まずは、電気代の見直しをして、投資資金を作りましょう。
 その後、大切なデータをクラウドに保管するのはいかがでしょう。自社にあるコンピューターのサーバを守るため、無停電電源装置を導入することもお勧めします。余裕があれば、パソコン等の端末類も無停電電源装置につなげると瞬電対策として、機器を全部守ることができます。会社に避雷針を設置するのも良いと思います。気象庁の雷注意報を聞くこともお勧めですが、Spectee社のAI 防災情報サービスを使うこともお勧めです。本サービスは、サブスクリプション契約で、毎月いくらか支払う必要がありますが、日本の各地で起こっている情報を瞬時に届けるので、対策が立てやすくなります。このサービスについては、アドバンス・キド株式会社からご紹介できます。                                                    

                                  以  上

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