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コラム

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「世界で酷暑、損失600兆円!!」

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 2025年7月13日(日)の日本経済新聞に「世界で酷暑、損失600兆円」という題名で記事が掲載されました。また、2025年7月6日の日本経済新聞の記事で「温暖化で空の旅に暗雲」という記事が掲載されました。いずれも地球温暖化の影響で今まで通りにいかなくなるという記事です。2025年6月は、日本の観測史上で初めて、全国100地点で気温が35度を超え、7月も猛暑が続く予定です。日本だけでなく、スペインやイタリアでも連日、最高気温が40度を超えて、警報を出す事態になってます。スペインでは最高気温46度まで上昇し、フランスでは、多くの学校が生徒の安全を考え、休校する措置を取りました。イタリアでは、一部の地域で日中の屋外労働が禁止になりました。猛暑は、アメリカでも観測されてます。マサチューセツ州のボストンでは気温が39度に達する日がありました。この猛暑の影響でカリフォルニア州で新たな山火事が起こり、テキサス州で大規模洪水が発生しました。

 温暖化は世界で起こるインフレとも密接に関わってます。現状のまま気温上昇が続けば、作物の不作が続き、2035年までに食料インフレ率が年間最大約3ポイント増える恐れがあります。カリフォルニア州の2025年の火災ではインフラや建物・住居などが損壊し、最大40兆円の経済損失が出たと推計されてます。また、夏の酷暑は、鉄道にとって大敵です。線路の歪みが確認され、運転を見合わせる事例が全国で相次いでます。2024年は岐阜県を走る長良川鉄道や島根県と広島県を結ぶJR木次線、大分のJR日豊本線などで、レールの温度上昇や歪みによる運休や遅れが出ました。2025年6月には東北・山形新幹線で不具合が発生しました。本件はJP東日本が気温上昇も含めて原因を究明中です。

 気候変動は各国のインフラに打撃を与えてます。豪雨や干ばつといった異常気象の頻発は道路や水道、送電網など既存のインフラに甚大な被害をもたらし、経済的損失も深刻さを増してます。将来的には異常気象に耐えるインフラの整備、維持への投資も必要になります。

 気候変動による海水温の上昇は、台風や大雨の勢いを強めます。アメリカのマッキンゼー・アンド・カンパニーによると暴風や河川の洪水は交通、通信とあらゆるインフラにとってリスクが高いです。また、極端な乾燥現象と干ばつは水道の利用を難しくし、気温の上昇は空港やデータセンターを襲います。データセンターが水没するばどした場合、公共施設の機能ダウンなどに広範囲な影響を与えかねません。先進国や途上国の区別なく国の特徴ごとに、それぞれのインフラに沿った対策を進める必要があります。

 カカオやオレンジ、オリーブなどの果実は。多雨や干ばつといった天候不順が原因で収穫量が減少し、価格高騰につながってます。気温上昇は果実を侵す病害の発生やまん延を加速します。カカオ豆の取り引き価格は、2023年から2024年にかけて2倍以上に急騰してます。

 温暖化は、飛行機にも影響を与えてます。上空の空気が乱れて航空機が大きく揺れる頻度が増えたり、大雨や高温の影響により滑走路で離着陸できなかったりする事態が起きています。2024年にミャンマー沖の10キロメートル上空を飛んでいたシンガポール航空321便は、機体が突然大きく揺れて、5秒ほどの間に50メートル急降下しました。宙に放り出された一部の乗客は、天井で頭を打つなどしました。一人が死亡、約100人が負傷しました。この事故の原因は、嵐の流れが不規則に変化する乱気流でした。

 上記の様に地球温暖化の影響が、無視できないレベルに来ています。われわれも普段から、温暖化防止を意識した行動を取るようにして、食糧難対策や水不足対策などをしておく必要がありますね。また、異常気象に強いレールを作ったり、飛行機が乱気流に巻き込まれても、乗客の命を守れる備えをしておく必要性を感じます。街に樹木がすくない感じがします。九州の佐賀大学で夏にアメリカンフットボールの練習をしてました。途中で休憩するときは、木陰が涼しくて有難いものでした。街には木陰が必要です。街の樹木を増やしていきましょう。そして、未来の子供たちに少しでも住みよい世界を作っていきましょう。

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