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コラム

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電気自動車(EV)について

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 2025年11月7日の日本経済新聞に「ホンダ、中国で開発見直し」「旗艦EVの発売延期」というタイトルの記事が掲載されました。記事の内容は、中国での新車開発のスケジュールについてです。2025年12月までに販売予定の電気自動車(EV)の旗艦車種の投入時期を2026年以降に延期します。現地では中国のBYDなど現地メーカーとの価格競争が激しくなってます。ホンダは、トヨタ自動車と日産自動車と比べても一人負けの状況に陥ってます。コスト競争力を高めるためにも、EVの販売戦略を練り直す必要があります。ホンダは、2025年3月に第一弾の「イエ」シリーズを投入しました。今回、延期にしたのは第二弾となる旗艦スポーツセダン「グランドツアーラー(GT)」です。最新技術を取り込み、内外装の質感や運転性能にこだわった高級感を打ち出す予定でした。ところが、第一弾の車種が売れる目安とされる月間1万台の販売台数に達していない段階で第二弾を投入するタイミングではないと判断したようです。第一弾の車種の当初価格は、日本円で約430万円で同じセグメントの車種と比べて割高でした。中国勢に対抗する機能を盛り込んでも売れない状況が続いてます。
 ホンダだけでなく、EV市場が全体が低迷に時期である踊り場にきている感じです。
 今回は、EV市場が今後どうなるのか、考察してみたいと思ってます。

目次

  • 電気自動車(EV)について
  • 世界の状況について
  • 日本の状況について
  • 中小企業の対応について
  • アドバンス・キド株式会社からのご提案
  1. 電気自動車(EV)について

 電気自動車(EV)は、走行時にCO2を排出せず、環境負荷が少ないクリーンな次世代自動車として注目を集めてます。ガソリン車に比べ、燃料費が安く、経済的なところが魅力的と言われてます。一方で航続距離や充電インフラ、車両価格などに課題があります。
 EVは、バッテリーに蓄えた電気のみを動力源として走ります。EVのモーターは電気を駆動力に変換し、その電気を供給するのが駆動用バッテリーです。駆動用バッテリーは、エンジン車のガソリンタンクに相当する部分で、電気を蓄えておく役割を担います。
 EVの販売台数は伸びてますが、中国市場の伸びが鈍く、中国メーカーは、過剰生産に陥っているとも言われてます。中国のEVメーカーは、現在生き残りをかけて、中国市場で戦っている状況です。数年後には中国のEVメーカーは、何社かに絞られるかもしれません。また、ドイツは、ガソリン車からEVに切り替える予定でしたが、販売の伸び悩みに直面し、ガソリン車への回帰を図ってます。
 EV市場は今後も伸びていくと思いますが、もう少し時間がかかりそうです。

  1. 世界の状況について

 中国では、2025年1月から6月の期間、新車販売台数は1,566566万3,000台に達してます。中国市場は、鈍化したと言われてますが、EVやPHEVの販売は伸びており、全体の約44.3パーセントを占めてます。そのうち、EVは441万5,000台(前年同期比46.2パーセント増)です。
 次にアメリカの市場はどうでしょう。アメリカでは、2025年1月から6月の期間、新車販売台数は、約812万台で、そのうちEVの販売台数は60万7,000台になります。EV比率は約7.5パーセントで、EVの対前年比1.5パーセント増です。
 最後にヨーロッパの市場を見てみましょう。ヨーロッパでは、2025年1月から5月の期間、新車登録台数は、557万2,500台です。このうちEVの新車登録台数は、95万1,700台でEV比率は、17.1パーセントです。市場としては前年度比3.7パーセント伸びてます。

 3.日本の状況について

 2025年1月から月の期間、普通乗用車のEV新車販売台数は、約1万8,000台、軽自動車のEVの販売台数は、約9,700台でした。同期間の新車販売台数は、普通乗用車で約132万6,000台、軽自動車は約66万4,000台です。EV比率は、普通乗用車が1.33パーセント、軽自動車が1.46パーセントです。
 普通乗用車の1万8,000台のうち、輸入車が1万4千台と約8割を占めてます。日本市場でも日本のEVは非常に厳しい状況にあります。

 4.中小企業の対応について

 中小企業の会社は、EVが普及する場合の街の仕組みを考えると良いと思います。EVを安全に走行させるためには、街の情報をEVに与える必要があります。その延長線上に自動運転があります。街の情報化を推進する提案をしていく必要があります。画像分析やネットワークやセキュリティの強化、混雑情報や道路の状態を伝えることも大事です。
 EVはガソリン車よりも3倍重いと言われてます。EVの軽量化を提案出来れば、市場が非常に面白くなります。トヨタは、紙のようなペロブスカイ型太陽光発電を車体に貼ることを検討してます。発電で電気を作り、電池を小さくし、軽量化を図る様です。素晴らしいアイデアです。日産も車の屋根に太陽光発電を設置する自動車を検討してます。ただ、シリコン型の太陽光発電は重いので、電池を小さくしたとしても、軽量効果は薄いと思います。
 また、ガソリン車で日本車が売れる理由に中古車が高い価格で取引される市場ができてます。EVは、中古では安い価格でしか引き取ってもらえません。中古でもEVの価格が高ければ、新車も売れると思います。そのためには、中古車でも性能が変わらないことが、今後のEVの方向性だと思います。スマートフォンもそうですが、EVを中古にした場合、再販するには、搭載されている電池を新しくする必要があります。電池やEVそのもののリサイクル市場を育てることが大事だと思います。

 5.アドバンス・キド株式会社からのご提案

 電気自動車は課題が多い自動車ですが、世界的には徐々に普及していくものと思います。EVが普及すると、今後、必要になるのが充電スタンドだと思います。街中の情報化がますます進むものと思います。情報化に投資していない会社は、最新のネットワーク環境やセキュリティ、販売管理システムなどを導入して、きたるEV社会の準備をしてください。その過程で固定費を見直しの検討をする場合は、アドバンス・キドに電気代削減のシュミレーションの依頼をしてください。削減出来るのかどうかを確認します。
 また、電気自動車の重量がガソリン車の重量の3倍になるので、今まで以上に道路の陥没事故が増えると想定します。埼玉県八潮市の陥没事故のようなことが起こらないように、道路の状態や水道管、下水管の状態を常に監視するシステムが必要になります。
 アドバンス・キドも扱っているSNSの情報をいち早くまとめて情報発信をするAI防災情報サービスを活用することもご検討ください。いち早く、自分の行動ルート上に何が起こっているのか把握することが、対策になると思います。
 電気自動車が普及すると、道路を含め、水道管、下水道、電力量などインフラ問題が起こります。リサイクルや情報化の遅れなどの問題も起きるでしょう。焦っても仕方がありません。一歩一歩進んで、明るい未来を創造していきましょう!!

                                                                       以  上

 

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