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コラム

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再生可能エネルギーについて

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 2025年10月29日、10月30日の日本経済新聞に「洋上風力 国内供給網形成を」「争い頻発、合意形成に課題」というタイトルの記事が掲載されました。記事の内容は、洋上風力の導入が計画通りに進んでいないこと、太陽光発電の設置場所で住民との合意形成ができていない課題を解決しないといけないことが記載されてました。その一方で、国内の再エネ拡大には、洋上風力が不可欠であること、太陽光発電については、全面否定ではなく、ゾーニングや許可制にして、住民と合意ができる適地を探して設置することを模索必要があることも記載されてました。
 再生可能エネルギーの導入拡大は不可欠ですが、立ち止まって少し考える時期が来ているのかもしれません。今回は、再生可能エネルギーについて、お話しをします。

目次

  • 再生可能エネルギーについて
  • 世界の状況について
  • 日本の状況について
  • 中小企業の対応について
  • アドバンス・キド株式会社からのご提案
  1. 再生可能エネルギーついて

 再生可能エネルギーとは、石油や石炭、天然ガスといった有限の資源である化石エネルギーと違い、太陽光や風力、地熱といった地球資源の一部など自然界に存在するエネルギーのことです。その大きな特徴は、「枯渇しない」「どこでも存在する」「co2を排出しない(増加させない)」の3点です。
 水力発電やバイオマス発電も再生可能エネルギーに含まれます。

  1. 世界の状況について

 世界では、再生可能エネルギーは、2017年を境にガス発電を上回るようになりました。これは、2017年までに世界的に再生可能エネルギーの導入が大幅に進んだことを意味します。再生可能エネルギーは、特に石油の発電の代わりになりつつあります。2023年6月の「国際エネルギー」の引用ですが、世界のエネルギーによる発電の割合は、石炭35.4パーセント、ガス22.7パーセント、石油2.5パーセント占めており、合計で60.6パーセントです。これに対して、再生可能エネルギーは全体の29.3パーセントを占めてます。これは、化石燃料の占める割合の半分になります。また、原子力発電もCO2を出しませんが、自然界に存在するエネルギーを利用していないということで、再生可能エネルギーの部類には、含めてません。
 再生可能エネルギーの割合が高いのは、ブラジルで国内の全発電量の91パーセントが再生可能エネルギーの発電によるものです。その中でも水力発電が66パーセントを占めており、全体の大部分を水力発電が供給していることになります。次に高いのはスウェーデンです。スウェーデンは、全発電量の86パーセントが再生可能エネルギーの発電です。水力発電と風力発電を主に利用してます。

 3.日本の状況について

 日本における再生可能エネルギーの発電量の割合は、全発電量の22.4パーセントです。因みに石炭発電は、26.5パーセント、天然ガス31.7パーセント、石油2.5パーセント、原子力5.9パーセント、その他の火力11.0パーセントです。この比率は、2021年のISEPの速報で発表した割合です。2025年の現在では、再生可能エネルギーは増加傾向にあることを考えると、若干比率が変わっていると思います。
 日本は、再生可能エネルギーを増やす傾向にありますが、ここにきて、冒頭にあったように、ブレーキを踏むことになります。まず、風力発電は、三菱商事が洋上風力から撤退を表明して、落札案件を辞退することになりました。理由は、資材高騰による採算割れです。また、陸上風力では、低周波問題が起きております。人の耳では聞こえない周波数ですが、周囲の人たちの中で頭痛や耳鳴りがする現象が世界各地で起こっています。風車に渡り鳥が突っ込んでくるバードストライク問題もあります。
 そのため、周囲に人がいない沖合に設置する洋上風力発電は、有力です。どのくらい離れれば、低周波から解放されるのか、渡り鳥や船の航路の邪魔にならないのか?今からノウハウを貯める必要があります。また、太陽光発電については、設置場所について、再検討しないといけません。住民との合意形成が大事になります。紙のようにぺラペラのペロブスカイト型太陽光発電を屋根やビルの壁に貼り付けることも検討する必要があります。釧路湿原に太陽光発電装置を設置するのは、タンチョウヅルの生息域を脅かします。山の斜面の木を切って、太陽光発電装置を設置するのは、山の保水力が無くなり、自然災害を引き起こす原因になり、設置現場の地元では受け入れを拒否するところが多くなってきました。太陽光発電は、住民と合意できる土地や屋根、壁を最大限、利用するのが良いと思います。エネルギー効率を考えても、都市から遠いところで発電して、電気を持ってくるよりも、その場で発電した電気を使う方が、電気が減衰せず、変電所がいらなくなり、山奥から電気を持ってくるよりもはるかに効率的です。

 4.中小企業の対応について

 中小企業の会社は、自社の工場や会社の社屋の屋根に太陽光発電装置を貼りつけるのはいかがでしょうか。その場合、蓄電池も併行して導入をしてください。電気代削減に貢献するほか、事業継続の観点からも良いと思います。また、災害が起きた場合、避難者に携帯電話の充電サービスをしたら、地域貢献ができます。災害時に欠かせないのが、水、電気、ガスです。電気は電灯の他、携帯電話の充電があります。東日本大震災の時に、携帯電話の充電に困ったという話がありました。普段から何ができるのかを考えると良いと思います。

 5.アドバンス・キド株式会社からのご提案

 大企業やアメリカ、ヨーロッパの会社から注文を受けている中小企業は、製品の製作に再生可能エネルギーを利用する様にと求められる状況がすぐ目の前まで来てます。既にアメリカのGAFAMに材料を供給している会社は、要求が来ています。
 工場の屋根等に太陽光発電装置を設置するのが良いのですが、今のシリコン型の太陽光発電装置は重いので、軽い太陽光発電装置を設置することを考えてください。関西万博のバス停で使用したペロブスカイト型太陽光発電装置も紙のように軽く、曲線も対応可能なので、選択肢は広がると思います。
 まずは、電気代を見直して、社内のどこに投資できるのかを考えてください。電気代の見直しには、是非、アドバンス・キド株式会社に声をかけてください。現在、直近12か月分の電気代の請求書を見せて頂けたら、無料で電気代が削減出来るのかどうかのシュミレーションをさせて頂きます。
 電気代が下がりましたら、太陽光発電装置の設置や自社システムの見直しなど、効率化、BCP対応、DX化のてこ入れをする部分の検討をしましょう。
 明るい未来が待ってます。皆さん、笑顔で頑張りましょう!!

                      以  上

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