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環境問題:北極の氷消え、地球加熱!!

2025年8月17日の日本経済新聞に「北極の氷消え、地球加熱」という記事が掲載されました。この記事によると、北極の氷は、2030年には消滅するという予測でした。今、2025年なので、あと5年で北極の氷が消えるのは衝撃的な話です。地球温暖化で、大雨、洪水、熱波による山火事、感染症の猛威などいろいろなことが起こってます。北極の氷は、2025年3月に観測した時には、氷の面積が1379万平方キロメートルと記録されました。因みに2017年3月の時は、1392万平方キロメートルで、13万平方キロメートル縮小してました。同様に深刻なのが、世界各地の陸上に点在する氷床や氷河の減少です。スイスのチューリッヒ大学によると世界の氷河は、2000年から2023年の間に年間で平均2730億トン減少してます。2025年5月には、スイス南部のアルプス山脈で、氷河の崩壊によって大規模な土石流が発生し、築600年の家屋が並ぶ歴史ある村が土砂に埋め尽くされました。また、海面上昇は、沿岸部の居住地を奪って移住を余儀なくする気候難民を生み出すと言われ、太平洋諸島のツバルは、2100年までに国土の約9割が水没すると予測されてます。今回は、我々に身近な問題である地球温暖化の影響と対策について、話しをしたいと思います。
目次
- 地球温暖化の現在の状況について
- 日本での被害について
- 日本の地球温暖化対策について
- 企業の動向について
- アドバンス・キド株式会社からのご提案
- 地球温暖化の現在の状況について
2025年現在、地球は産業革命前と比較して、世界の平均気温が約1.5度上昇してます。主な温暖化ガスは、石油、石炭などの化石燃料を燃焼させる際に発生する二酸化炭素です。地球温暖化は、私たちも肌で感じられるレベルになってきました。今から20~30年前と比べると、3度~4度上昇してます。さらに世界人口の13.8パーセントが5年に1度は熱波にさらされます。また、昆虫の6パーセント・植物の8パーセント、脊椎動物の4パーセントが喪失する恐れがあります。他にも世界の漁獲量が年間で約150万トン減少するとのことです。
2.日本での被害
世界中で地球温暖化の被害が出ていますが、日本も例外ではありません。日本のどこかで、1時間で50㎜以上の雨が発生する1年間の回数が1975年と2023年を比べると約1.5倍以上の回数に増えてます。この大雨の増加は、地球温暖化の影響です。先日の熊本の豪雨も地球温暖化の影響により線状降水帯が発生し、短時間に大雨が降ってます。山火事も地球温暖化の影響で熱波で木々が乾燥して、燃えやすくなっているのが原因ではないかと言われています。2025年2月に大船渡市の山林で山火事が発生し、約3370ヘクタールが焼失しました。2025年3月には岡山市で565ヘクタールの山林が焼失しました。岩手と岡山は、規模が大きく、目立った山火事だから注目を浴びましたが、日本では年間約1300件の山火事が起きてます。地球温暖化の原因だけでなく、林業の衰退で手入れが行き届いていない山林は、木が密集していて燃え易いとの指摘もあります。
3.日本の地球温暖化対策について
日本政府が決めた目標は、以下の通りです。
➀ 2030年までに2013年と比べて温室効果ガスを46パーセント削減する。
➁ 2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする。
上記の目標を達成するためには、温室効果ガスの一つである二酸化炭素を減らすことが大事になってきます。そのため、日本政府は、再生可能エネルギーの利用を増やしたり、省エネルギー対策を進めたりしてます。
日本の温室効果ガスの37パーセントを排出している産業部門では、2013年度と比較して、2022年度は温室効果ガス排出量を約24パーセント削減しました。さらに、2030年には二酸化炭素排出量を2.89億トンに抑えて、2013年度と比べて、38パーセントを減らすことを目標にしてます。この目標を達成するためは、産業界では、以下の取組を推奨してます。
➀ 産業界で自主的に行う取り組みを進める。
➁ 省エネ性能の高い設備や機器を使うことを増やす。
➂ エネルギーの使い方をしっかりと把握する。
➃ いろいろな業種が連携して、省エネを進める。
さらに、2050年度の目標達成のため、産業界では更なる取り組みが必要になります。
運輸部門では、私たちの日常生活や経済活動を支える大切な役割を持ってますが、同時にたくさんの二酸化炭素を排出してます。運輸簿門の取組としては、2013年度には2.24億トンだった二酸化炭素排出量を2022年度には約1.92億トンに抑えており、約14.5パーセントの削減をしてます。日本政府は、2030年までに排出量を1.46億トン(35パーセント減)にすることを目指してます。
この目標を達成するために、運輸業界としては以下の項目を実施してます。
➀ 電気自動車などの次世代自動車をもっと使うようにする。
➁ 交通がスムーズになるように道路の使い方を工夫する。
➂ 電車やバス、自転車をもっと使う。
➃ 環境にやさしい自動車を増やす(自動車運送事業のグリーン化)
⑤ 電車や船、飛行機が使うエネルギーを少なくする(省エネ化)
➅ 物を運ぶときに出る二酸化炭素を減らす工夫をする。
上記の取組を通して、運輸部門のエネルギーの使い方を効率よくし、二酸化炭素などの温室効果ガスをできるだけ減らす工夫をしています。
最後にエネルギー部門についてですが、火力発電所、原子力発電所、石油精製工場が部門に含まれます。火力発電所は、二酸化炭素を排出します。火力発電所は、とりあえず、石炭火力から天然ガス火力に置き換えて、二酸化炭素の排出量を押さえてます。この取り組みで2013年度と2022年度の輩出量は、約20.1パーセント削減してます。あらに2030年までに二酸化炭素の排出量を2013年1.06億トンから0.56億トンに削減し、削減率47パーセントを目標にしてます。この目標を達成するために、以下の項目に取組んでます。
➀ 太陽光発電や風力発電、地熱発電、水力発電、バイオマス発電まどの再生可能エネルギーを増やす。
➁ 火力発電では、2つの発電方法を組み合わせて、より多くの電力を創れるようにする。(コンバインドサイクル発電)
➂ 石油製品を作るときに、エネルギーを無駄にしないようにする。
上記の取組をして、地球温暖化を防ぐだけではなく、エネルギーを安全に使える様にするためにも重要です。
4.企業の動向について
大企業他とビジネス関係にある中小企業としては、環境問題に積極的に取り組む姿勢は、ビジネスとして、必須条件になってます。脱炭素経営を企業が推進することは、環境問題などの社会的責任に積極的に取り組んでいるとの見方を投資家や金融機関、消費者が企業を評価するときの重要なポイントのひとつになってます。
一方、脱炭素経営を推進するためには、新たな設備投資が必要になり、維持費もかかることになります。
5.アドバンス・キド株式会社からのご提案
脱炭素を進めるには、設備投資や継続的な維持費が必要になります。
そのため、予算化をしないといけません。環境だけ見ると、生産性を見出しにくいのが実態です。そのため、投資判断が鈍ることが、予想されます。
そこで、ご提案です。設備投資等の資金をねん出するために、今の電気の使用料の見直しをしてみてはいかがでしょうか。電気代は固定費では、ありません。
また、アドバンス・キドは、現在無料で電気代のが削減できるかどうかのシュミレーションをさせて頂きます。シュミレーションに基づいて、いくらか捻出できるを認識できると思います。
最近、スーパーやデパートに買い物に行くと、冷房が利いていて、店内が涼しいです。涼しすぎる傾向にあります。もう少し、空調の制御をしてもよいと思います。まずは、電気代が削減出来るのか検討をし、次に機器の使い方を考えて、省エネをします。いずれも今の予算内でできる可能性があります。環境問題を負担と思わずに、ビジネス拡大のチャンスとして捉えましょう!!ファイト!!