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コラム

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「令和の列島改造」5本柱

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 2025年1月24日に石破首相が施政方針演説をしました。その演説の中身の3分の1が地方創生について話をされました。2025年は戦後80年、昭和100年の節目にあると指摘し、「日本の歩みを振り返り、新しい日本を考える年にする」と語りました。また、「楽しい日本を実現するための政策の核心は、地方創生2.0だ。令和の日本列島改造として強力に進める」と説明しました。この説明の中の5本の柱は、➀若者や女性にも選ばれる地方➁産官学の地方移転と創生➂地方イノベーション創生構想➃新時代のインフラ整備➄都道府県を超えた広域連携です。
 演説は、多極分散型の経済社会の構築をポイントに挙げました。欲張りすぎている面もありますが、地方を元気にするという方向性は、とても良いと思います。半導体工場を誘致した熊本と北海道の経済が活性化していることもあり、この施策は、時流に沿っていると思います。中でも石破首相が重視する防災では、防災・減殺・国土強靭化にむけた2026年度からの中期計画を現行の15兆円を上回る水準で6月を目処に策定することを明らかにしました。是非、防災をハード、ソフトの面で充実できればと思います。
 災害が起こったときには、場所にもよりますが、学校の体育館が避難場所になることが多いです。私はこの体育館を文部科学省や、自治体に任せるのではなく、防災庁??主導で防災や防衛を意識した施設を作るべきだと思ってます。そのためには、学校の電気は再生可能エネルギーにし、自給自足できるようにすること、水は、プール等に貯めて、いざというときは、浄化して飲み水として使えるようにすること。雨水は常に貯めておくこと。汚物の処理がその狭い地域または建物内でできること。などアイデアがどんどんでてきます。
 能登半島地震で亡くなった人たちは489人、このうち1年を通じて、ストレスなどで亡くなった人たちは261人で、直接被害を受けた人たちよりも多くなってます。これを改善しないといけません。能登半島の場合、道路が使えなくなったという悪条件もあり、対応が遅れました。このような悪条件の可能性がある地域の避難所の充実は欠かせなかったと思います。こういう地域の避難所を充実させ、その建物は普段は地域のコミュニケーションやビジネスで活用することを促進し、地域の人たちが来やすい環境を作り出して、地域活性化の拠点にできれば面白いです。
 今回は能登半島でしたが東南海地震等がいつ起きるのかわかりません。日本列島で悪条件になりそうな地域をピックアップし、政府だけでなく、民間も活用して、避難所を充実させていくことが大事だと思います。その建物を起点に地域活性化ができると面白いと思います。江戸時代の幕藩体制では、それぞれの藩でどう生きていこうかを知恵を絞りました。特に米沢藩は、上杉鷹山が改革を主導し、藩の財政を再建し、産業を振興し、未来に財産を残すことをしました。われわれも知恵を出し合って、石破首相が施政方針にした5本柱を進めて、未来の子供たちに財産を残していきましょう。

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