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ラーメン屋の電気代はいくらかかる?高い理由と今日からできる対策を解説

ラーメン店の経営において、電気代の負担は避けて通れない課題です。火力の強い厨房機器に加え、空調管理や長時間の仕込みも伴うため、光熱費は他の飲食店よりも高くなりがちです。
さらに昨今のエネルギー価格の高騰を受け、「今の電気代は本当に適正なのか」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
コストを抑えるには、現場でのこまめな節電だけでなく、契約プランそのものを見直すことが大切です。この記事では、ラーメン店の電気代相場から、高騰する理由、今日からできる具体的な対策までわかりやすく解説します。
経営の安定につながるヒントとして、ぜひお役立てください。
ラーメン屋の電気代はいくら?相場と目安
店舗の運営コストを見直すには、まず自店の支出が一般的な水準かどうかを把握することが大切です。ラーメン店は業態の特性上、水道光熱費の中でも特に電気代の占める割合が大きくなります。
1ヶ月の平均相場
電気代は店舗の規模や設備によって違いがありますが、一般的な目安は以下の通りです。
- 小型店(10坪前後): 月額 4万円 〜 7万円
- 中型店(20坪前後): 月額 8万円 〜 15万円
- 大型・ロードサイド店: 月額 20万円以上
深夜営業や自家製麺を導入している店舗では、さらに2割から3割ほど加算されます。最近では電気料金の単価自体が上がっているため、以前と比べて相場が高くなっています。まずは過去1年間の明細を並べ、店舗の平均値を出してみましょう。
売上に対する電気代の目安
金額の大きさだけでなく、売上に対する割合を確認することも重要です。一般的に飲食店の水道光熱費は売上の5%〜7%が適正とされていますが、電気代に絞ると3%〜5%程度が目安です。
- 売上300万円の場合: 9万円~15万円が目安
- 売上500万円の場合: 15万円~25万円が目安
もし電気代だけで売上の7%を超えている場合は、使い方や契約内容に改善の余地があるはずです。 家賃や人件費と同じように、電気代も「売上とのバランス」で評価する視点を持ちましょう。
夏場と冬場で変わる金額
電気代は季節によって大きく変動し、なかでも夏場のエアコン代には注意が必要です。 春や秋と比べ、1.5倍から2倍近くまで金額が膨らむこともあります。
冬場も暖房や冷蔵庫への負荷により、春秋より2割から3割ほど高くなります。 特にラーメン店は、外気温が下がるとスープを温め直す回数が増え、そのぶん電力を消費します。 季節ごとの変化を予想しておくことで、年間を通して安定した資金管理を行うことができます。
電気代が高騰する3つの原因
ラーメン店の電気代が高いのには理由があります。 調理・環境・時間の3つの視点から、その背景を見ていきましょう。
茹で麺機など厨房機器の消費
茹で麺機は大量のお湯を常に沸かし続けるため、多くの電気を消費します。冷蔵庫や冷凍庫、製麺用の熟成庫も、鮮度を守るために24時間稼働し続けます。
なかでも見落としやすいのが、デマンド値による基本料金の上昇です。1ヶ月で最も電気を使った30分間の平均値で決まり、複数の機器を同時に動かすと跳ね上がります。一度上がると1年間下がらない仕様のため、厨房機器の使い方そのものが年間コストを左右します。
厨房の熱を抑えるエアコンの使用
厨房では常に強い火力を使うことから、室温が上がりやすい構造です。客席を快適に保つためにはエアコンが欠かせませんが、煙や蒸気を逃がすために換気扇を回すと、冷やした空気まで外へ逃げてしまいます。冷房効率が下がった分だけエアコンがさらに稼働し、電気代がかさんでいきます。
つまり、熱を作りながら同時に冷やし続けるという厨房の構造そのものが、電気代を押し上げる原因といえます。
仕込みを含む営業時間の長さ
ラーメン店はスープの仕込みだけで、数時間から十数時間を要することがあります。営業時間外であっても換気扇や照明は動き続け、深夜営業では看板や外灯も点灯したままです。来店客がいない時間帯にも電気は消費され続けるという特徴が、他業態と比べてコストが膨らみやすい理由のひとつです。
電気代を安くする3つのコツ
大きな設備投資をしなくても、日々の手入れを見直すだけでコストは着実に下げられます。以下に、すぐ始められる3つのコツをご紹介します。
エアコンや冷蔵庫のフィルター掃除
最も手軽にできるのが、エアコンや冷蔵庫のフィルター掃除です。埃が詰まると効率が落ち、設定温度を維持しようと機械が稼働してしまいます。
2週間に1回の清掃を習慣にするだけで、電気代を5%〜10%ほど抑えられます。あわせて、室外機まわりの環境も整えておくのも有効です。周囲に物を置かない、直射日光を遮る日除けを設置するといった工夫が、熱の放出をスムーズにします。
食材の整理とパッキンの確認
冷蔵庫や冷凍庫は、日頃の使い方で消費電力を抑えられます。以下の3点を意識してみましょう。
- 詰め込みすぎない:庫内に隙間を作ることで、冷気がスムーズに循環します
- ゴムパッキンの確認:劣化して冷気が漏れていないか、定期的に点検しましょう
- 開け閉めを素早く:出し入れをスムーズに行い、冷気の流出を最小限に抑えます
特にパッキンの劣化は放置すると、後々の電気代に影響します。ラーメン店は油分を含んだ空気にさらされやすく、パッキンが傷みやすい環境です。定期的な点検を習慣にしておきましょう。
LEDへの交換とこまめな消灯
古い電球や蛍光灯が残っている場所があれば、早めにLEDへ切り替えましょう。消費電力が少ないだけでなく、発熱もほとんどないため、夏場のエアコン効率を妨げません。
また、アイドルタイムに使わない客席の照明を消すなど、ルールを作ることも大切です。 スタッフ全員で節電を意識すると、無駄な電力消費を防げます。
電力会社を見直して固定費を下げる方法
現場での工夫とあわせて、電気の契約そのものを見直すのも有効です。契約プランの最適化は、固定費削減に効果的な方法のひとつです。
基本料金と従量料金の見直し
電気代は主に、毎月固定でかかる基本料金と、使用量に応じて変わる従量料金の2つで構成されています。まずは手元の明細で、どちらに多く支払っているかを確認してみましょう。
基本料金が高い場合、契約規模が過大になっている可能性があります。明細の「契約電力」という項目をチェックし、過去の最大使用量と照らし合わせてみてください。内訳を把握することで、自店に合ったプランの輪郭が見えてきます。
店舗の規模に合った契約プランを選ぶ
基本料金の確認ができたら、次は契約の種類が現在の使い方と合っているかを見ていきます。エアコン用の動力プランなどは見落とされやすく、開業時に設定した契約容量が実態よりも大きいままになっていることがあります。
契約内容をしっかりと確認し、使用量に合ったプランへ変更しましょう。それだけで毎月の支出が変わります。
単価が安い新電力へ切り替える
契約内容の見直しが済んだら、電力会社そのものを変えるという選択肢もあります。電力自由化により、現在は大手以外の新電力会社からも電気を購入できます。新電力は料金が低く設定されていることが多く、切り替えだけでコストを下げられます。会社が変わっても送電の仕組みは同じなので、電気の品質が下がる心配はありません。
低圧・高圧どちらにも対応している会社が多く、書類の手続きだけで切り替えられることがほとんどです。固定費を見直す方法として、検討する価値は十分にあります。
まとめ
ラーメン店の電気代は、日々の工夫と契約の見直しで下げることができます。まずは売上に対する電気代の割合を確認してみましょう。フィルター掃除など、身近なところから着手するのがおすすめです。一度下げた固定費は、その後もお店の利益として積み上がっていきます。
電気代を抑えられれば、経営にゆとりが生まれます。その余力を設備の更新や新たな取り組みへ充てれば、お店はさらに磨かれていくはずです。
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