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冷凍・冷蔵倉庫の電気代はいくら?相場や高い理由、費用を抑える方法を解説

冷凍・冷蔵倉庫を運営するうえで、避けて通れないのが電気代の負担です。 24時間体制で庫内を冷やし続ける必要があるため、一般の倉庫に比べて維持費が高くなります。
昨今のエネルギー価格の高騰により、「自社の電気代は高すぎないか」と不安を感じる方も多いのではないでしょうか。コストを抑えるには、現場の省エネだけでなく、契約プランの見直しも大切です。
この記事では、冷凍・冷蔵倉庫の電気代の相場から、高騰の背景、具体的な削減方法までをわかりやすく解説します。自社のコスト適正化に向けた判断材料として、ぜひお役立てください。
冷凍・冷蔵倉庫の電気代、相場はどのくらい?
冷凍・冷蔵倉庫の運営コストにおいて、電気代は大きな割合を占めます。 まずは自社の支出が適切かどうか、一般的な目安を確認しましょう。
1坪・1平米あたりの平均的な費用目安
冷凍・冷蔵倉庫の電気代は、次のような金額がひとつの目安となります。
- 1坪あたり:月額 4,000円〜8,000円
- 1平米あたり:月額 1,200円〜2,400円
この金額は設定温度や出し入れの頻度によって、大きく変わります。 特に氷点下20度以下の冷凍区分では、さらに高くなる傾向が強いです。 自社の請求額を広さで割り、この範囲に収まっているかチェックしてみましょう。
一般倉庫と冷凍・冷蔵倉庫のコスト差
常温の倉庫と比較した場合、電気代の負担には大きな差が生じます。
主な違いを整理すると、以下の通りです。
- 電気:常温は照明が主だが、冷凍は冷却が8割以上を占める
- 稼働時間:常温は夜間に抑えられるが、冷凍は365日フル稼働
- 外気の影響:温度差が激しいため、冷やすのに莫大なパワーが必要
常温倉庫の電気代は、1坪あたり数百円程度で済むこともあります。 一方で、冷凍・冷蔵倉庫ではその10倍以上に膨らむことも珍しくありません。 この費用の高さこそが、冷蔵・冷凍事業特有の課題といえます。
季節や外気温による料金変動のパターン
電気代は一年を通して一定ではなく、季節によって大きく変わります。
特に暑い夏場は外気との温度差が広がり、設定温度を保つための電力がピークに達します。 反対に冬場は冷却負荷こそ下がりますが、暖房需要による電気単価の上昇に注意が必要です。
また、燃料高騰の影響により、燃料費調整額が上乗せされ、年間を通じたコスト予測が難しくなっています。こうした季節ごとの変動や社会情勢を把握しておけば、より精度の高い収支計画を立てられるでしょう。
なぜ高い?倉庫の電気代が高騰している原因
電気代が膨らむ背景には、明確な理由があります。 まずはコストを押し上げている主な原因を整理しましょう。
24時間の温度管理に伴う電力消費の多さ
最大の理由は、稼働時間の長さです。 冷凍・冷蔵倉庫は365日24時間、常に一定の温度を保たなければなりません。 外が暑い日はもちろん、冬場であっても鮮度維持のために冷却機は回り続けます。 この休みのない稼働が、電力消費の高騰につながっています。
燃料価格高騰による電気料金単価の上昇
近年、請求額が急増している背景には、社会情勢の変化が挙げられます。 発電に必要なガスや石炭の価格が上がり、電気の単価そのものが上昇しました。
たとえ電気の使用量を変えなくても、単価が上がるだけで支払額は大幅に増えます。 これは企業努力だけでは抑えきれない、社会全体の影響だといえます。
設備の老朽化による冷却効率の低下
使い続けた古い設備も、電気代を高くする一因です。 古い機器は最新型に比べて効率が悪く、冷やすのにより多くの電力が発生します。 無駄な消費を抑えるためにも、以下の点を確認してみるといいでしょう。
- 断熱低下:壁の断熱材が湿気を吸い、外の熱を通している
- 冷気漏れ:パッキンの劣化により、隙間から冷気が逃げている
- 汚れ:冷却機のフィンが目詰まりし、冷却力が落ちている
こうした劣化によるエネルギーのロスが、日々の費用を押し上げています。 まずは目に見える冷気の漏れがないか、現場でチェックすることをおすすめします。
今日からできる!倉庫の電気代を抑える省エネ対策
大きな投資をせずとも、日々の運用を工夫するだけで電気代は抑えられます。ここでは、 現場で取り組める3つの対策をご紹介します。
扉の開閉管理や仕切り幕での防熱
最も重要なのは、庫内に外の空気を入れないことです。 扉を開けたままにしておくと冷気が逃げ、温度を戻そうと冷却機が稼働します。 入り口にビニール製の仕切り幕を設けるだけでも、冷気の流出は防げるでしょう。 扉の開閉時間を極力短くすることが大切です。
LED照明への交換と庫内配置の改善
照明を見直すことも、節電にはとても効果的です。 古い水銀灯などは熱を持ちますが、LEDは熱をほとんど出さない特徴があります。 具体的には、以下のような効果が見込めます。
- 電気代カット:LED化によって、照明自体の消費電力を削る
- 冷却効率アップ:照明の熱を防ぎ、冷却機の負担を直接減らす
この改善によって、庫内の温度を効率よく保てるようになります。あわせて、 冷気が循環しやすいように荷物の置き方を工夫するのも有効です。
除霜(霜取り)設定など運用面の最適化
冷却機に付く霜を取り除く機能も、見直しの対象となります。 霜が少ない時期まで頻繁に動かすと、無駄な電力で庫内を温めてしまうからです。 まずは次のような内容から取り組んでみましょう。
- 回数:1日の回数を減らし、加熱による温度上昇を抑える
- 時間:単価の高い時間帯を避け、単価の低い時間帯に実施する
- 確認:センサーや目視で霜を確認し、必要な時だけ稼働させる
今の設定が適切か一度確認することが、効率的な運用への近道となります。
大幅削減も!電力会社の契約プランを見直すメリット
現場での工夫に加え、より大きな効果を期待できるのが契約内容の見直しです。 今の設備はそのままに、支払う金額だけを直接減らせる可能性があります。
契約容量の適正化で基本料金を減らせる
電気代には、使った分だけ払う料金のほかに、固定の基本料金がかかります。これは過去1年で、最も電気を使った瞬間の数値で決まります。実態に合わない契約のままだと、使っていない電気に高い固定費を払うことになります。最適な容量に選び直すだけで、毎月の出費を確実に減らせます。
新電力への切り替えで電力単価を下げられる
一番のメリットは、電気の単価そのものを安くできることです。今は、電気を買う会社を自由に選べる電力自由化の時代です。 大量の電気を使う倉庫では、単価がわずかに下がるだけで年間の削減額は大きくなります。 供給の仕組みや品質は変わらないため、リスクなく収益性を高めることが可能です。
低圧・高圧を問わず最適なプランを選べる
施設の規模に関わらず、自社に適したプランを選べるのも特長です。 小さな倉庫向けの低圧から大型施設用の高圧まで、規模に合わせた選択肢が豊富に用意されています。 今の使い方に合うプランを再選定するだけで、無理なく費用を削れます。
電気を届ける設備や電線はそのまま使うため、品質が落ちたり電気が止まったりする心配はありません。 今の運用を変えずに利益率を底上げできる、現実的で効果の高い方法です。
まとめ:賢いコスト削減で経営にゆとりを
冷凍・冷蔵倉庫の電気代は、現状を正しく把握して対策すれば着実に抑えられます。 まずは相場を知り、現場の改善と契約の見直しから一歩を踏み出しましょう。
電気代を年間最大30%削減できれば、経営に大きなゆとりが生まれます。 その余力を、新事業への投資や設備の更新といった前向きな活動に活用できるはずです。
弊社では使用状況を分析し、最適な新電力プランのご提案を行っています。 低圧・高圧どちらも対応可能です。コストの適正化についても、ぜひお気軽にご相談ください。

